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会宝通信メールマガジン

皆さまこんにちは、社長の近藤です。自動車に使用されるプラスチックは、再資源の原料として非常に価値のあるものですが、いざ回収しリサイクルしようとしても、部品が大きく複雑な形をしているので、1回に運べる量が限られ、輸送コストがかかり、リサイクルが進まないのが現状です。

一度に多くのプラスチックを運ぶためには破砕して減容する方法が一般的ですが、現在普及している破砕機は大型なものが殆どで、我々のような1日に数百キロしか発生しないような業種には完全にオーバースペックであり、導入は進んでいません。しかし、弊社会長の「船の舳先になる」という思いのもと、「無いなら作ってしまおう」と昨年4月にプロジェクトを発足し、様々な協力を頂きながら、この10月に破砕洗浄機1号機が完成しました。

今回手がけた破砕機のコンセプトとしては、

①小型であること、②稼動音が静かであること、

③Web上で破砕データが共有できること(KRAシステムと連動)を当初より掲げてまいりました。

まず小型に設計することで作業動線の短縮を図りました。また、破砕機本体をフォークリフトで移動が出来る為、工場のレイアウト変更に対しても柔軟に対応出来ます。稼動音に関しても特殊な防音設計を行い、耳栓を使用しなくても良い程の音量を実現しました。そしてKRAシステムとの連動ですが、どの車輌から回収したプラスチックが、どのフレコンに入っているかを紐付ける事で、ロット単位ではありますが、車輌からのプラスチック回収率がリアルタイムで集計する事が出来ます。もし、この破砕洗浄機が普及すれば、日本の自動車からどの程度のプラスチックが回収されているかが一目で解るようになります。

プラスチックもシュレッダーに掛けられてしまえば種類ごとに分別する事は難しくなりますが、手前の工程である我々が選別し、リサイクル原料として流通させる事でリサイクルの幅が更に広がる事を願っております。