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ケニアから中川がお届けします。

ケニアに戻っていきましたが、いきなりの大イベントがありました。
それはケニアの憲法改正にともなう、国民投票(Referendum)!!

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現行憲法はケニアが独立を果たした63年に、旧植民地時代の一部の政治家がイギリスで練った原案を元に作成し成立したものです。

その後、何度か議会で部分的に修正を行ってきましたが、2005年には本格的な改正を国民に問う初めての国民投票が行われました。

しかし、その時の結果は「NO」、憲法改正には至りませんでした。

そして今回、再び憲法改正を国民に問う時がやってきました。
今回の改正の大きな争点の一つに、堕胎に関する項目あります。

現行憲法では「堕胎は絶対禁止」ですが、新憲法では「母体に深刻な事情がある場合はこれを認める」といった一文が入りました。

ケニアでは怪我や病気などで出産に耐えられない女性や性交渉を強要され望まない妊娠をした少女などが意外なほど多いらしく、毎年数千人の女性が出産時に亡くなっており、そのリスクを減らすためのものです。

しかし、これには一部の敬虔なキリスト教徒が「キリスト教の教義に反する」と猛反発しており、衝突が起こりました。

7月中頃に選挙にともなうキリスト教の集会がナイロビ市内の公園で開かれましたが、手榴弾が投げ込まれ、6人が死亡、100人以上の負傷者が出る事件が起こりました。

2007年の大統領選挙時のような暴動が懸念されましたが、事は平和的に進み、結果は「新憲法制定」となりました。

日本はどうでしょう。

日本国憲法は1946年11月3日に公布され、1947年5月3日に施行されました。
今年は終戦から65年の節目の年となり、日本国憲法ももうすぐ65周年を迎えようとしています。
「改憲」と「護憲」の議論が日本国内でも広まっているのは確かです。

日本でも初の国民投票が行われるのもそう遠くないかも!?

それではクワヘリ~