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会宝通信メールマガジン

皆さまこんにちは。海外事業部の宮川です。8月、マレーシアに出張して参りました。今回は、マレーシア国別研修「LEP2.0 使用済み車輌リサイクル」準備及び成果普及支援という、JICAの委託を受けて行なっている研修のための出張です。マレーシアの自動車リサイクル発展を目指し、現地の行政官、民間企業、大学研究者からなる計30名に自動車リサイクルに関する技術研修を行います。

今回の研修目的は大きく2つあり、1つは日本式の自動車リサイクルを通し、安全、適切なリサイクル方法を伝えること。もう1つは素材分別を通じて、資源のさらなる有効活用方法を伝えることです。現地では、使用できる工具の幅にも限りがあり、素材分別の仕方が不十分なため、まだ使える資源がリサイクルされずに捨てられてしまうのが現状です。資源が有効に活用されないだけでなく、環境汚染、リサイクル従事者の安全が脅かされています。様々な制約がある中で、ただ日本式の技術を伝えるのではなく、現地にあったリサイクルのあり方を、彼らと一緒に考え、模索していくことが必要で、やりがいを感じています。

2020年に自動車リサイクル法を制定することをゴールにマレーシア政府は動いていますが、その先で、現地における事業展開も見据えています。自分が携わる日々の仕事が、世界の問題解決に貢献できる可能性を秘めていることを強く感じています。この支援事業は2020年まで続き、今年の10月には、第2期の研修生が日本を訪れます。次回は、会宝産業の社員全員で彼らを迎え、より多くの学びを当国に持ち帰り、日本とマレーシア両国のさらなる発展に寄与できるよう日々頑張ります。