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会宝通信メールマガジン

皆さまこんにちは、社長の近藤です。5/16(月)より中小企業海外展開支援本邦受入活動を行っております。これは弊社がブラジルに自動車リサイクル実習工場を設立するために、JICA(国際協力機構)のご支援の下、自動車リサイクルの知識や技術を現地の方々に教えることを目的としたプロジェクトです。今回はブラジルから7名の大学教授やエンジニアの方が研修に参加する為に来日しました。

もともとのきっかけは2009年に遡ります。この年に「JICA地域別研修 環境保全と資源有効利用のための自動車リサイクルシステム構築」に採択され、翌2010年に日本で研修が開催されました。この研修には、南米4ヶ国(ブラジル・アルゼンチン・コロンビア・メキシコ)から政府機関や自動車関連エンジニアの方にご参加頂き、多くの学びと意見が交わされました。

そして2013年にJICAの「民間提案型普及・実証事業」として仮採択を受け、その後ブラジル連邦共和国における自動車リサイクル事業の提案を行い、2014年に正式にCEFET-MGと契約してプロジェクトを進めてきたという経緯があります。CEFET-MG内には、リサイクル工場のパイロットプラントと研修センターの設置が進められており、会宝産業はリサイクル工場への機材や設備の設置、自動車解体工程および能力育成研修プランなどの導入を行い、CEFET-MGでの指導者を育成します。またCEFET-MGは、研修・教育を行い、起業家を育成するとともに、リサイクル事業を起業した後の経営支援、技術支援、システムのサポートなどを行うことになっています。

今回の研修では、参加研修生から「ブラジルは今後10年の間に車の量が4倍になる」「たくさんの事故も発生しており、日本の車検のような制度が必要だ」「新しい法律も必要になってくる」「ブラジルだけの問題でなく、他の中南米の国でも同様のことが起こっている」「そのために自分たちは何ができるのか?」などなど、様々な意見が飛び交う、建設的な研修が進んでいます。

今後も我々自動車リサイクル業がグローバルネットワークを創り、理念を共にする方々と協力し、静脈産業を通して地球環境に貢献していきます。
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