任地編
皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願い致します。
さて、ガーナに来てから3か月が経ちました。
クリスマスとお正月はガーナで過ごしました。
日本でクリスマス、お正月と言えば雪が降り始める頃でみんな少しそわそわしつつ、年末の仕上げの仕事に追われる時期ですね。
ガーナはいつも通り暑く、全く実感が湧きませんでした。
クリスマスの意味も日本とは全く違い、日本ではカップルが祝うイベントのようになっていますが、キリスト教の多いガーナでは、教会に行き、神と神の息子であるジーザスクライストへの崇拝の日です。
人であれ、神であれ、何かにいつも感謝して生きるということは素敵なことです。
さて、初めの1か月はアクラで過ごしましたが、現在はアシャンティ州のフォメナという小さな町にいます。
都会のアクラとは生活も人柄も全然違います。
任地につくと村中の人がオブロニ~!(白人)と言って現地語で話しかけてきます。
分からないと言ってもかまわず現地語で話し続けます。
どこに行くにも何をするにも話しかけられて、腕を掴まれ、肩を組まれ、最初はもう放っておいて…!!!!と何度思ったか分かりません。
しかし3か月経って現地語も少し分けるようになってきて、友達もできて、多くの人に支えられて生きています。
1週間に4日くらいは停電しています。住んでいるアパートの水道はオブジェで水は出ません。外出てバケツで水を汲みに行きますが、早朝以外はだいたい断水しています。
大きなバケツを買ってそこに水をためておき、手を洗うのも料理をするのもそこから水を汲んで使います。
トイレを済ませると、水を汲んで便器に向かって水を投げ込みます。風呂に入る時は、バケツに7分目くらい水を入れて、その水で全身洗います。お湯は出ないので寒いです。洗濯ももちろん手洗いです。
断水が続くと500メートル先の井戸まで水を汲みに行き、頭に乗せて運びます。これが重いんですよ…!
技術に囲まれて生きてきた自分は、技術を失った時に本当に無知なんだなぁと実感しました。自分が教えるよりも、限られた資源をどのように有効に使うか、自然にあるものを上手に使ってなんでもやってしまうのを見て、現地の人に本当に色んなことを教えてもらっています。
少しずつ現地語のTWI語を覚えて話すと、皆ものすごく喜んでくれます。
マーケットに行くと、一言しゃべると皆大興奮です。ヤムやプランテーン(調理用バナナ)を買うと、ガーナ食をつくるのか!と大興奮です。安くして、というと「白人がまけてくれだって!と大興奮です。
そうか、私はアイドルだったのか…。と気づいては、いや違う、と訂正しています。
とにかく、なんでもガーナ人が喜んでくれることをやってみることから始めています。
ガーナ人と同じものを食べ、水を汲みに行き、住民みんなに挨拶してみる、現地語をしゃべろうと努力する。
誰かと何かを成し遂げようとする時、やはり大切なのは信頼関係だと思います。まずは彼らに身近に感じてもらいたいと思っています。日本人としての視点を持ちつつ、ガーナ人と同じ目線に立って考えられるような2年間にしていきます。
次回は私の活動についてお話します。
↑ワークショップに来ていたおばちゃんと。ガーナ服の私
↑クリスマスの日にこれからさばかれる鶏
↑私の部屋で遊ぶ隣の家の子供たち