ケニアから食糧を考える
JAMBO!!!
ケニアから中川がお届けします。
日本ではそう見かけませんが、こちらでは、毎日の食べるモノに困っている人達をよく見かけます。
WFP(国連世界食糧計画)によると世界の食糧支援の規模が過去20年で最低水準となる一方で、飢餓人口は去年、過去最高の水準に上昇したそうです。理由として、世界的金融危機の影響、食品価格の上昇、天候不順などが挙げられます。
世界の飢餓人口は10億人近くで、世界人口のおよそ7人に1人が飢餓に陥っていることになります。世界の死亡原因の第1位は飢餓やそれに関連する病気で、毎日2万5千人の人がそれらの原因で亡くなっており、そのうち1万4千人が5歳以下の子供になるそうです。
世界の食糧総生産量は世界中の人達を養えるのに十分な量だそうです。また、世界の肥満人口の人数は世界の飢餓人口と同じくらいという話もあります。
ケニアでの貧困層と富裕層の見分け方の一つで「体格の差」があります。簡単に言えば、貧困層の人間は細く小さいですが、富裕層の人間は太く大きいです(全てがそうではないですが)。
世界の食糧総生産量は世界中の人達を養えるのに十分な量だと書きましたが、それは現在の話です。世界の人口は増加し続けており、このままだといつかは食料の供給が追い付かなくなるのではと言われています。
一昨年の日本の食糧自給率は41%でした。食糧自給率(カロリーベース)とは「1人1日あたり国産供給熱量」を「1人1日あたり供給熱量」で割った数値だそうです。
つまり「1日1人あたりの国内で生産する食べ物の総カロリー」を「1日1人あたりが消費する食べ物の総カロリー」で割ったものです。「1日1人あたりが消費する食べ物の総カロリー」にはフォアグラなどの高カロリーな食べ物、残飯や廃棄したものなども含まれます。
つまり、分子の国内の食物生産量を増やすのも一つの手ですが、分母の残飯や廃棄の量を減らせば、自然に日本の食料自給率は上がるというわけです。
日本では1日3食出来る人達がほとんどです。本当に幸せな国なんだなと感じています。
それではクワヘリー。