中古ユニック車のオークション出品のポイント

今回は、中古のユニック車（クレーン付きトラック）をオークションに出品する際のポイントについてご紹介します。

なお、トラック全般の写真撮影のポイントについては、別記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。

ユニック車とは？

ユニック車とは、「ユニッククレーン車」または「トラッククレーン車」と呼ばれる、荷物の積み下ろし用クレーンを搭載したトラックのことです。

「ユニック」という呼び名は、本来は古河ユニック社の商標名ですが、日本ではこの名前が広く浸透しており、同様のクレーン付きトラック全般を「ユニック車」と呼ぶのが一般的になっています。

ユニック車の特長は、荷台に搭載されたクレーンにあります。ブームの長さや吊り上げ能力などに応じて種類が分かれており、小型トラックから大型トラックまで、さまざまなサイズの車両があります。

ユニック車をオークションに出品する際には、車両の状態や装備に関する情報をしっかり伝えることが高値落札へのカギとなります。以下のポイントを押さえて、写真やセールスポイントを準備しましょう。

1. ブームの段数
ブームの長さ（段数）は価格に直結します。一般的には3段・4段が多いですが、5段・6段と長くなるほど希少性が増し、評価も高くなります。ブームの段数が分かるように、先端部や伸ばした状態の写真や動画を撮影しましょう。動作確認の動画があると、入札者に安心感を与えられます。

2. フック（フックイン機能）
ブーム先端のフックがブーム下に収納できる「フックイン機能」付きのユニック車は人気が高く、高値になりやすい傾向があります。フックの状態も明確にわかるように撮影しましょう。

3. アウトリガー
アウトリガーは、作業時の車両安定性を確保する重要な装置です。車両の左右または後方に設置されています。特に5段・6段ブーム車では後方アウトリガーもあることが多いです。すべてのアウトリガーの写真と動作確認を行いましょう。

４. コーションプレート
ユニック本体に貼付されているコーションプレート（型式プレート）には、製造年月や型式などの重要な情報が記載されています。忘れずに写真撮影しましょう。

５. リモコン（ラジコン）の有無
リモコン付きのユニック車は、作業効率が高く評価も上がります。リモコンが付属している場合は、リモコンの写真も掲載しましょう。

６. シリンダーの状態
ブームやアウトリガーを伸ばした際に露出するシリンダーに、錆やオイル漏れがないか確認しましょう。劣化が見られる場合は、記載しておく方がトラブル防止になります。

当社の運営するeCarsAuctionでは、これまで多数のユニック車をご出品いただいております。海外バイヤーの間で、ユニック車は非常に需要が高いカテゴリです。以下に、最近の成約実績の一部をご紹介します。