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会宝通信メールマガジン

 こんにちは、近藤です。今年2月にロンドンにてPAS777のワークショップが開催され、中古エンジンの品質評価測定基準の国際規格化に向けて一歩踏み出したお話をしました。それから着々と準備が進められ、4月18日に1回目のステアリンググループミーティングが、東京とロンドンを中継し、テレビ会議で行われました。

 当社だけの規格ではなく、公開仕様書として公のものとするためには、各方面からの意見を聞かなければなりません。そして、頂いた意見を検討し、必要があれば修正を加えていき、出来た原案を広く関係者の方にレビューして頂いて初めて、正式にPAS777が発行されることになります。

 今回の会議は、そのためのもので、ロンドンとの中継ということもあり、丸1日の長丁場となりました。このような会議は、勿論初めてなので、とてもよい経験となりました。そして、このような中古部品の品質評価規格に対する期待が高いことを、この会議を通して改めて感じました。

 本来、中古部品をリユースすることは環境負荷の低減、途上国の経済発展につながります。しかしながら、今まで中古部品を客観的に評価したり、出所をトレースしたりする仕組が確立されていなかったために、商品かゴミかわからないものが輸入される恐れがあるなどの理由で中古部品の輸入を制限している国があるのも事実です。PAS777によってそのような問題の解決が図れるわけですから、そのような国からの期待感は高いわけです。

 また、日本から輸出される中古部品は、高品質で知られていますが、それを客観的に証明する手段はありませんでした。それが、PAS777によって、評価、証明されることになります。そのように品質評価された日本の中古部品は、信頼出来るJAPANブランドとして位置づけられることになるでしょう。

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