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 「リオ+20」参加

 こんにちは、近藤です。6月17日から27日まで、1992年6月にリオデジャネイロで開催された地球サミットから20年のイベント「リオ+20」参加のため、リオデジャネイロに行ってきました。私たちRUMアライアンスの活動が認められ、JICAと共同での展示と90分のセミナーを行いました。

 19日~24日までの6日間で、私たちのブースには約20か国170名余が訪れ、途上国の自動車リサイクルへの関心の高さを肌で感じることが出来ました。今回自動車リサイクル業が日本政府パビリオンで静脈産業の意義を世界に発信することが出来たことは大きな成果だと感じています。以下にセミナーでの私の15分のスピーチの一部をご紹介します。

      静脈産業と利他の精神

 このスライドの下の一文はアフリカのことわざです。「地球は、我々のものではない。子孫に受け継がれていく宝物である」。私たちは、この美しい地球を次世代に残す義務があります。20年前開かれたリオサミットのテーマは持続可能な開発(Sustainable Development)でした。ブルントラント委員会の「我ら共有の未来(Our Common Future)」では、持続可能な開発とは、「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在世代のニーズを満たす開発(Development that meets the needs of the present generation without compromising the ability of the future generations to meet their own needs.)」と定義されました。ここで言うように「将来世代のニーズ」なくして「現在世代のニーズ」はない訳ですから、先ずは我われの子や孫の世代に地下資源や天然資源があるかを考えることです。また、「現在世代のニーズ」についても、明日の生活すら危うい発展途上国のニーズが満たされることです。私たちが進めるアジアやアフリカにおける静脈産業の起業は貧困や廃棄物問題に解決の道筋をつけるグリーン・エコノミーの具体例です。

 先ほどのアフリカのことわざや七世代先を考えるアメリカ先住民の心は私たち現代人に受け継がれたでしょうか。私は、人類の英知は連綿と受け継がれていると思います。昨年3月11日、日本で起きた東日本大震災に遭遇した東北地方の人たちは悲しみを受け入れ、自己よりも他人を思いやって行動したのです。その映像に世界は賞賛と共感を贈りました。

 人類は利己的な利益のみを追求する存在ではなく、他者を思いやることに喜びを感じる存在です。普段は心の奥に隠れていても大事が発生したときこの利他の精神が蘇ってきます。私たちがリオサミットから20年、再びこの地に集まったのはこの利他の精神を世界に発信するためです。私は一人の日本人として、ブラジルの人たち、アフリカの人たち、そして世界中の人たちが、このかけがえのない地球を守るために利他の精神を発揮することと共に我々RUMアライアンスは増え続ける自動車のリサイクル、要は静脈産業を確立させてまいります。

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