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 こんにちは、近藤です。7月12日、当社近くの石川県森林組合連合会ホールにて、環境経済学の第一人者である細田衛士慶應義塾大学経済学部教授の講演会を行いました。ガラス再資源化協議会およびRUMアライアンスが協賛です。

 細田教授は大学で「環境経済論」を講義するかたわら、多くの日本の廃棄物やリサイクル政策に携わっています。リデュース・リユース・リサイクル推進協議会の会長でもあります。

 講演は「激変する市場環境における静脈産業の在り方」という演題で行われました。「変動しない経済はこの世に存在しない」「アベノミクスがどうなるかは運次第で誰もわからない」「成功の条件としては、インフレ期待が生じて有効需要の増加と結びつくことである」「大事なことは、状況の良いうちに力を蓄え、能力を向上させること、付加価値を創造する力を持つこと、日々の仕事をきっちり行うこと」「静脈ビジネスはまだまだ旧来型の古い商慣行に依存しており、未成熟な市場である、透明で標準化したビジネス慣行がない、ここからの脱皮が必要」「付加価値はあらゆるところから生み出せる、情報や知恵のネットワーク、効率的な集荷能力、組織のガバナンス、ニーズを探し出す能力、シーズとニーズをつなげる能力」など。

 現在の静脈産業はネットワークのないばらばらな動きとなっているが、将来は連合・コンソーシアム型、ホールディングス型に変化していくであろう。すでにEUでは廃棄物マネジメント会社で従業員数3,000名、年商約3兆円、純益7百億円の企業が実在する。自己を冷静に分析し、強みを認識、自分にないものを補うパートナーとの連携が重要なポイントとなる。さらに品質を確保し、透明性、説明責任などを担保する。

 どんな優れた動脈ビジネスも景気の波を受け、それを乗り越えてきた、その基本スタンスは静脈にも生きると。教授の講演内容と当社の経営方針に相通ずるものが多く、今の方針を継続していこうと改めて感じた講演会でした。

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