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会宝通信メールマガジン

ジャンボ!!ケニアから中川がお届けします。

「キベラ」とはナイロビにある世界でも最大規模のスラム街のことです。

人口は80万人とも100万人とも言われており、正確な数字は不明です。中では毎日多くの人々が亡くなったり、出ていったり、そして、それ以上に多くの人々がこのキベラ地区に流れ込んでくるからです。

政府の土地に違法に建てられたトタン屋根の家屋が立ち並び、電気や上下水道の設備もなく、場所によってはゴミが溢れかえっている地域もあります。人口密度が異常に高いために、狭い一部屋に10人以上が寝泊まりする場合もあるそうです。

キベラ地区の深刻な問題として、HIVとレイプがあります。地区のHIVの感染率は非常に高く、ここに住む住民のほとんどが家族の何人かをHIVで亡くしているそうです。

女性の犠牲者が多く、主な理由には、例えば一夫多妻など、一人の男性が不特定多数の女性と性交渉を持つことにあります。

ただ、この極限の貧困の中で生きていくためには、多少の犠牲はいとわないという現実がそこにはあり、女性は男性がHIVに感染している確信があっても、経済的に恵まれている場合は結婚したり、生活に必要なお金のために性交渉を持ってしまう事があるそうです。

レイプも地区内で多発しており、中には「処女と性交渉をするとHIVが治る」という迷信のために5歳くらいの女の子がレイプされることもあるそうです。

また、キベラ地区はケニア42すべての部族で構成されていますが、2007年の大統領選での暴動の時は、部族間の争いが最も悲惨だった地域の1つでもあり、現在でもその深い爪痕が残されているようです。

こういった環境の中でも、住民たちは絶妙なバランスや地区独自のルールを保ち、貧しいながらもみんなで助け合いながら生活しています。

インターネットでは、キベラ地区の子供たちの多くの笑顔や活気に満ちた人々の様子をうかがえ、サファリツアーといったものとはまた違った、ケニアの新たな一面を見る事が出来ます。

それではクワヘリ~